ヘルシンキからパリまで、飛行機を使わない旅を始めました。
まずはヘルシンキからストックホルムへフェリーで向かいます。
今回私たちが乗船するのはタリンクシリヤライン(Tallink Silja Line)のセレナーデ号。ヘルシンキを17:00に出発し、ストックホルムへ翌朝10:00に到着する夜行便です。初めての船旅でしたのでドキドキワクワクしっぱなし。もっと船に乗っていたいぐらい、あっという間の時間でした。
この記事では、フェリーターミナルへの行き方やチェックインの仕方、そして乗船時の様子を紹介していきます。移動手段としてフェリーを選んだ理由や、予約方法については別記事でまとめています。宜しければこちらもご覧ください。
タリンクシリヤライン(Tallink Silja Line)乗船まで
いざ!フェリーターミナルへ
出港地の確認
いよいよやってきました。ヘルシンキからストックホルムへの船旅の日。
今回私たちはタリンクシリヤライン(Tallink Silja Line)を利用して、ヘルシンキからストックホルムへ向かいます。出港地はヘルシンキ南港オリンピアターミナル(Olympia terminal)です。
ちなみに反対側にもターミナルがあり、もう一つの大手フェリー会社バイキングライン(Viking Line)が出港していました。行先や船会社等によってターミナルが異なりますので、旅をされる方は予約確認書でよく確認してくださいね。
オリンピアターミナル(Olympia terminal)へ移動
17:00出港なので、1時間前の16:00にはターミナルに到着するように向かうように推奨されていました。チェックインは出発予定時刻の30分前(16:30)まで注意が必要です。
オリンピアターミナルへはトラムの2番または3番で行くことができます。トラムの駅Olympiaterminaaliまで向かい、駅からターミナルまでは徒歩3分ほど。
私が乗った時は8月のハイシーズンだったからか、フェリーに乗るお客さんでトラムも結構混んでいました。(スーツケースやベビーカーを持ったお客さんで、段差がない車両だけがかなり混んでいました。)そんなこともありますので、当日は念のため早め早めの行動をおすすめします。
オリンピアターミナル(Olympia terminal)
住所:Olympia terminal Eteläsatama Olympiaranta 1 FIN-00140 Helsinki
営業時間:11:30~17:00
チェックイン受付:14:45~16:30
車両チェックイン:15:00~
乗船開始時刻:15:30~(コモドアクラスは15:00~)
※最新情報はフェリー会社の公式ページで確認してください
ターミナルの中へ!
ターミナルの様子
さて、いよいよターミナルの中へ!
移動が思ったよりもスムーズにいき、私たちは早めの14:30頃に到着しました。この時間だとさすがに空いていますが、同じ時間に団体ツアーのお客さんも到着しており、その後も続々と乗客が到着。15:00を過ぎると混雑してきたな、という印象を受けました。
トイレやレストラン、キオスク、キッズスペース等があるので、多少早く着いても問題なく待つことができるでしょう。
まずはチェックイン手続き
ターミナルに着いたらまずはチェックイン手続きをします。カウンターまたは機械でのセルフチェックインが可能です。
私たちはセルフチェックインの機械で、画面の表示に従って手続きをしました。予約時のQRコードをスキャンすると、予約内容が表示されるので、確認してチェックインボタンを押せばOK。一瞬で終わります。
手続きが完了すると、乗船チケットが発券されます。このチケットは、乗船時に必要なだけでなく、お部屋のキー、そして食事を予約した場合には食事券も兼ねていますので、なくさないように大事にしまっておきましょう。
荷物について
飛行機とは違って荷物のチェックイン等はありません。荷物は自分で船内のお部屋に運びます。
いよいよ乗船!
乗船開始時間は15:30(コモドアクラスは15:00)。飛行機とは違って出港時間よりもかなり早めに乗船することができます。ちなみに私たちの時には15:20の時点で結構人がいて、写真のようにゲート前では行列ができていました。ゲートが開いてしまえばチケット確認&乗船自体はスムーズで、列はさくさくとはけていました。
乗船後はお部屋でくつろいだり、デッキにあがって景色を楽しんだり、思い思いの楽しみ方ができるので、船旅を心待ちにしている場合には早めに乗船するのがおすすめです。
ちなみに、出発時刻の20分前には乗船ゲートが完全に閉鎖して、それ以降は乗船できなくなってしまうと記載されていたので、ぎりぎりの到着は避けましょう。
タリンクシリヤライン(Tallink Silja Line)船内の様子
船内はまるでビル!12階建ての大型船
船の中に入ると、まずその大きさにびっくり。船は12階建てで、まるでビルの中にいるようです。
船内の目抜き通りともいえるショッピングストリートには、ムーミンショップなどのお土産屋さん、洋服、おもちゃなどが買えるショップ、レストランやカフェなどが並び、賑わっています。この通りは吹き抜けになっていて、空が見えるのも気持ちが良いです。
ストリートビューの窓付きのお部屋にすると、この通りの眺めをお部屋から見ることができます。
船内の地図はこちら。
6階は免税スーパーとビュッフェレストラン、7階はショッピングストリート、12階は船上テラスとバーになっていました。
2階と8~11階はお部屋、3~4階は車などを格納する階です。最安値のCクラスのお部屋は2階に位置するそうで、音や揺れが他の階よりも大きくなるそうなので、苦手な方は要注意です。
客室(Bクラス)の詳細
まずは一晩過ごすことになる、客室について。私たちはコスパ重視で窓なしのBクラスのお部屋にしました。お部屋のランクとしては下から二番目ですが、一晩ですし、寝るとき以外は船内探索に出かける予定だったのでこの選択にしました。結果大満足。コンパクトなお部屋ながら、収納に工夫が凝らされていて、思ったよりも快適にすごすことができました。窓がないお部屋ですが、代わりに海をイメージした絵が飾られていて圧迫感を感じさせません。
ただ、狭いですし窓もないので、お部屋もゆっくり楽しみたい方や狭いお部屋が嫌な方は、窓ありのお部屋やより広いお部屋をおすすめします。他のお部屋のイメージについてはタリンクシリアラインの公式サイトでチェックしてくださいね。
以下は、Bクラスのお部屋に泊まったときの情報です。
ベッド
ベッドはこんな感じ。最大収容人数2人のお部屋なのでベッドは2つありますが、1つは折りたたみ式なので、使わない時はたたんでお部屋を広く使うこともできます。
ベッドの上は棚になっていて、ハンドバッグやポーチなどちょっとしたものが置けるようになっており便利です。(※頭をぶつけないように注意!)
バスルーム・鏡台
バスルームは狭いながらも必要十分で、一般的なビジネスホテル並み。鏡台のところにドライヤーもありました。北欧のホテルではドライヤーがないことも多かったので嬉しいです。
コンセント
鏡台やベッド脇に十分な数のコンセントもありました。
収納スペース
上着やバッグをかけたり、スーツケースやバッグを置いたりできる収納スペースもありました。壁掛けフックもあり便利です。
船内は一晩じゃ足りないほどお楽しみがいっぱい!
一晩中楽しめるクルージング
船旅の最大の魅力はなんといってもクルージングで楽しめる海の景色。巨大な船の12階には広いデッキがあり、広大な海の景色を楽しむことができます。船のまわりを飛ぶかもめ。フィンランドやスウェーデンの海に浮かぶ無数の島々。途中、すれ違った他の船の乗客とお互いに手を振り合ったり、島の様子を観察したりと、楽しい時間を過ごせるでしょう。
特に北欧の夏は日も長いので、夜まで明るくおすすめ。逆に冬は日が短いですが、幻想的な雪景色を楽しめるそうです。
寒いときは船の中でも景色を楽しめます。
ショッピングストリート
7階のショッピングストリートには、お土産やさんやレストラン、カフェ、スタバのミニスタンドやアイスの販売ボックスまで、たくさんのお店が並んでいます。
ストリートの真ん中には小さなステージもあり、私の乗船した日はジャズドゥオによるコンサートが行われていました。
ストリートの一番奥にはカジノもあります。カジノはバー兼ラウンジにもなっていて、ビンゴ大会やコンサート、ダンスフロアの会場としても使われています。小さな子供からお年寄りまで、あらゆる年代の人が楽しんでいました。
その他の施設
他にも、免税スーパーや船上プール&サウナ(有料)も。スーパーではアルコールを買う人が沢山。北欧ではアルコールへの税金が高いので、船内でしこたまアルコールを買ったり飲んだりするのが名物になっているそうです。
船内のイベント
船内ではイベントも開催され、プログラムはプロムナードフロアに張り出されていました。ビンゴやカラオケ、コンサート、ダンスフロアなど、どの年代も楽しめるようなプログラムが企画されています。
ディナービュッフェ
初めての乗船ということで、せっかくなのでディナービュッフェをつけました。事前予約で、1人45€。北欧は外食の値段が驚くほど高いので、船上のビュッフェでこの価格は良心的な方だと思います。食事の時間帯は16:45と19:30から選べ、私たちは19:30~を予約しました。テーブルは自由席ではなく指定されていて、入口で乗船チケットを見せると予約席の場所を示した紙がもらえます。
お席はこんな感じ。クルージングをしながら北欧料理のディナーができて、本当に贅沢な時間です。タリンクシリアラインのマスコットキャラクターのあざらしちゃんも会場に遊びに来てくれました。
実際にいただいた食事がこちら。サーモン大国ノルウェーが近いこともあって、サーモンが肉厚で美味しくおすすめ。他にはタコスセットとマンゴーシャーベットが個人的にはヒットでお代わりしました。
写真を載せきれないぐらい料理の種類は豊富なので、偏食の方でも食べるものを見つけることができるのではと思います。
ビーガン料理もありましたので、ビーガンやベジタリアンの人も安心です。ビーガン対象の料理は、メニュー名のところに「VEGAN」と書いたポップがつけられていました。北欧は普通のスーパーでも外食でもビーガン対応が進んでいるのが素晴らしいです。
その他の情報
乗船時の体験に基づいた、その他の気になる情報を共有します。
ネット事情
携帯電話のインターネットはつながりませんでしたが、船内ではwifiを使うことができました。お部屋でも少しゆっくりめでしたがつながりました。ちなみに私たちは11階の内側のお部屋でした。
ただ、事前に船内でのネット事情を調べたときには、お部屋からはwifiがつながらなかったと書いている人もいたので、場所によってはつながらないかもしれません。
船内アクティビティが充実しているので、個人的にはあまりネットを使う時間はなかったですし、ゆっくりでもネットが使えるだけで有難いなと思います。
フェリーは揺れる?
今回乗船した限り、揺れはほとんど感じませんでした。お部屋でベッドに横になったときになって初めて、小刻みに振動しているのを感じた程度です。ただ、お部屋の階数によっては揺れが気になる場合もあるようで、特に下の方の階になるほど揺れが気になる傾向にあるようなので注意が必要です。
ちなみに普段私は1時間も車に乗れば吐きそうになるほど酔いやすい体質です。今回薬は何も飲まずに乗船しましたが、気分が悪くなることはありませんでした。
感じ方には個人差があるので判断はお任せしますが、体験談として参考になれば幸いです。
※以上は2023年8月乗船時の参考情報です。最新情報は各自で責任をもってご確認ください。
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