【フライトフリーの旅】ヘルシンキからストックホルムまで夜行フェリーの旅(移動手段検討&予約編)

フライトフリーの旅

ヘルシンキからパリまで、飛行機を使わない旅を始めました。

まずは第一ステップとして、ヘルシンキからストックホルムへ向かいます。ヘルシンキからストックホルムまでは飛行機、電車、フェリーで移動ができますが、私たちは検討の結果、フェリーで向かうことにしました。

このページでは、移動手段としてフェリーを選んだ理由、運航フェリー会社の概要、予約方法について書いていきます。これから旅をする方の参考になれば嬉しいです!

ヘルシンキ=ストックホルム間の移動手段は何を選ぶか

ヘルシンキからストックホルムまでの移動手段として考えられるのは、飛行機、電車、フェリー。それぞれのメリット、デメリットを検討して、自分がしたい旅の条件に合った方法を選びましょう。

フィンランド=スウェーデン間の移動手段の比較

飛行機

特にヨーロッパでは温暖化対策として短距離飛行機の廃止が進んでいますが、速くて便利な飛行機はまだまだ移動手段として人気です。時間が限られている場合には飛行機移動が選ばれることが多いでしょう。ヘルシンキ ↔︎ ストックホルム間は1時間ほどで到着します。

●メリット:速い。
●デメリット:CO2排出量が多く、環境に悪い。空港間の移動が面倒。
●費用(2023年9月時点の目安):片道1人€40~120ほど(※時期や航空会社よって変動あり)

電車

ヘルシンキ=ストックホルム間は海で隔てられているので、陸路の場合は北上して大まわりする必要があり、かなり時間がかかります。途中下車の旅を楽しみたい人や、ラップランドなど北の地域を旅したい人にはおすすめです。

●メリット:車窓風景や途中下車も楽しめる。CO2排出量が少なく環境に優しい。街の中心駅からそのまま移動できる。
●デメリット:時間がかかる。
●費用(2023年9月時点の目安):国鉄はユーレイルパス/インターレイルパス使用可

フェリー

夜行便も出ており、ホテルやレストラン代わりにしながら移動ができます。日常から離れバルト海クルーズも楽しむことができるのも嬉しいポイント。旅行者だけでなく、現地に住む人にも人気の移動手段です。

●メリット:夢の船旅を楽しめる。寝ている間に目的地に着く。移動しながら食事や船内アクティビティーも楽しめる。街の中心部から発着場への距離は空港ほど遠くない。CO2排出量が飛行機に比べると低い。
●デメリット:船酔いのリスク(※ただし大型船では揺れは少なく、ほとんどの人にとっては心配ないでしょう)。CO2排出量が電車に比べると高い。
●費用(2023年9月時点の目安):船内泊付きで片道1人€30~1000ほど(※時期や船内のお部屋のランクによって費用が異なります)。

フェリーを選んだ理由

以上を検討して、私たちの旅の条件に合うフェリーを移動手段として選びました。

私たちの旅の条件
・なるべく環境に優しい方法を選ぶ
・限られた時間と予算を有効に使う

フェリーは飛行機に比べて環境に負荷が少ないこと、そして、宿泊して船内を楽しみながら移動できることが大きな理由です。
本来電車が一番環境には優しいのですが、時間がかかるので今回は断念。フェリーは移動しながら宿泊や食事、お買い物、船内アクティビティー、バルト海クルーズまで楽しめるという、移動がなくても乗りたくなってしまうようなお楽しみが詰まっています。費用面を考えても、移動+ホテル代+その他お楽しみ代をひっくるめた価格だと考えると、とてもお得な移動手段だと言えるでしょう。

ヘルシンキ=ストックホルム間を運航するフェリー会社

ヘルシンキ=ストックホルム間を運航する主なフェリーはタリンクシリヤライン(Tallink Silja Line)とバイキングライン(Viking Line)の2つ。どちらも人気の大手フェリー会社ですので、どちらに乗っても満足できるはず。値段はバイキングラインの方が安いことが多い印象ですが、時期によって変動します。

タリンクシリヤライン(Tallink Silja Line)

タリンクシリヤラインは、ヘルシンキ・ストックホルム・タリンなどバルト海沿岸の主要都市を結ぶ豪華客船。エストニア・タリンに本社があります。フィンランドの大手船会社だったシリアラインをエストニアのタリンクが買収し、タリンクシリアラインという名称を使うようになりました。

主な運航ルートは以下のとおり。

主な運航ルート所要時間(片道)※2023年9月時点の目安です
ヘルシンキ ↔︎ ストックホルム17-18時間(船内泊)
ヘルシンキ ↔︎ タリン2時間
ストックホルム ↔︎ トゥルク10-11時間(船内泊)
ストックホルム ↔︎ タリン16-17時間(船内泊)

チケットは片道、往復で購入可能。また、発着地が同じのお得なクルーズ便もあります。公式ウェブサイトは日本語も選択できるので、詳細や最新情報は公式ページを確認してください。

Tallink Silja Line 公式ウェブサイト(日本語)

バイキングライン(Viking Line)

バイキングラインはフィンランドの大手客船会社。タリンクシリアライン同様、豪華客船に乗ってヘルシンキ・ストックホルム・タリンなどバルト海沿岸の主要都市間を移動することができます。

主な運航ルートは以下のとおり。

Viking Line 公式ウェブサイトより
主な運航ルート所要時間(片道)※2023年9月時点の目安です
ヘルシンキ ↔︎ ストックホルム17-18時間(船内泊)
ヘルシンキ ↔︎ タリン2-3時間
ストックホルム ↔︎ トゥルク10-11時間(船内泊)

タリンクシリヤラインと同様、チケットは片道、往復で購入可能です。また、発着地が同じのお得なクルーズ便もあります。2023年9月現在、公式ウェブサイトに日本語ページはありませんが、英語で予約が可能です。

Viking Line 公式ウェブサイト(英語)

タリンクシリヤライン(Tallink Silja Line)を予約する

今回私たちはタリンクシリヤラインを利用することにしました。私自身、初めての船旅ですので、予約の段階からワクワクが止まりません。直前になると値段が上がる可能性もあるので、チケットは2週間ぐらい余裕をもって事前にネット予約しました。

実際にかかった費用

さて、豪華客船での船旅ということでどのくらい費用がかかるのか、気になる方も多いのでは。気になる実際にかかった費用は、、、

2人で€190!

内訳は以下のとおりです。

2人で€190の内訳
・移動費(ヘルシンキ発ストックホルム着の夜行便で船室はBクラス):2人で€90
・ディナービュッフェ:2人で€90
・キャンセルオプション:2人で€10

食事は美味しいと評判だったのでディナービュッフェを追加。朝はゆったり過ごしたかったのでモーニングビュッフェはつけませんでした。急な旅程変更の可能性もあったため、キャンセル可のオプション€10もつけています。

食事やキャンセルオプションをつけたので€190とそれなりの値段になっていますが、それらをつけなければ、2人で€90。1人あたり€45です。移動日は平日ではありますが、8月のハイシーズン。船旅はもっと高いものだと思っていたので、思ったよりも安くてびっくりしました。

お得に予約するためのポイント

こんな感じで思ったよりもお得に予約ができたわけですが、予算が限られている時に特に気をつけたい、予約時のポイントを以下にまとめておきます。

予約は余裕をもって!

直前だと需給状況によっては金額が跳ね上がる可能性があるので、できれば2週間以上余裕をもった、早めの予約をおすすめします。また、出発日によって金額に差がでるので、日程に余裕のある方は前後の金額もチェックしながら予約するとよりお得に予約できるでしょう。

セール情報もしっかりチェック!

セールをやっていることもあるので各フェリー会社のトップページも要チェックです。私が予約した時は、タリンクシリアラインでサマーセールをやっていて、トップページのバナーに記載されているクーポンコードを入力するだけで10%ほど安く購入できました。

会員になればさらにお得に!

タリンクシリアラインにはクラブワンという会員プログラムがあり、ポイント制度や割引を利用できます。会員になると多少の割引を受けられるので、手間に感じなければ入会しておくことをおすすめします。

【参考】公式ウェブでの予約方法

今後旅をする方の参考に、予約方法を紹介します。(タリンクシリアライン公式ウェブサイトからの予約方法です。)

公式ウェブサイトでの予約方法
  • STEP1
    公式ウェブサイトへアクセス

    まずは公式ウェブサイトへアクセスします。

  • STEP2
    日程、出発地&目的地、人数を入力

    出発日、出発地、目的地、人数等を入力して、「ご予約」ボタンをクリックします。

  • STEP3
    日程選択

    すると、旅の詳細が選択できるページが表示されます。まずは日程確定です。選んだ日程の前後の料金も表示されるので、日程に余裕がある場合には料金に応じてここで日程調整をすると良いでしょう。

    予約は往復、片道、日中滞在往復クルーズの3パターンから選べます。自分の旅程に合った方法で予約をしてください。

  • STEP4
    船室選択

    日程を選んだら、下にスクロールし船室を選択します。

    最安値はCクラス。ただしこのお部屋は車を格納する階より低いデッキ2にあり、揺れや音が他の部屋よりも大きくなる可能性が高いです。ある程度快適に過ごしたければBクラス以上の船室を選択すると良いでしょう。

    船室はビジネスホテルのような必要十分なお部屋から、高級ホテルのような豪華なお部屋まで、幅広く用意されています。ムーミンとコラボしたお部屋もありますのでムーミン好きの方はこちらも要チェックです!
    今回仮に選択した日程だと、船室次第で€89~1800の価格差があります。旅の目的と予算に合わせてお部屋を選択しましょう。ハイクラスのお部屋になると朝食や冷蔵庫の飲み物の無料サービスがついてきます。

    お部屋は人数単位ではなく、お部屋単位の値段です。1人で旅行する場合には割高になります。

  • STEP5
    オプション選択(船内サービス・食事・目的地の観光サービス)

    船室を選んだら、オプションでつけたいサービスを選択します。
    ●旅行変更・キャンセル保険をつけたい場合は「船内サービス」のセクションで選択。
    ●食事をつける場合には船内の「お食事」セクションで選択。朝食ビュッフェやディナービュッフェは事前予約すると割引価格になります。ディナーのためのレストランの席を予約することもできます。
    ●ターミナルからのシャトルバスなど、目的地の観光サービスを事前予約したい場合には「目的地の観光サービス」のセクションで選択。

  • STEP6
    予約情報確定

    必要事項を入力したら、画面右下の「ご予約」ボタンをクリックします。合計金額には、選択した船室やオプションの料金に、燃料追加料金を加えた金額が表示されます。

    プロモーションコードがある場合には、「ご予約」ボタンの上の「割引&ギフトカード」の欄に忘れずに入力しましょう。(※時期によりますが、公式ウェブサイトのトップページにはセール情報とクーポンコードが掲載されていることがあるので要チェックです!)

    クラブワン会員になると多少の割引を受けられるので、手間に感じなければ入会しておくことをおすすめします。(今回の仮日程の場合だと、€127が€116になりました。)

  • STEP6
    連絡先入力&支払い手続き

    最後に、名前や連絡先、支払い手続きなど必要事項を入力したら、予約完了です。選択した方法(メールなど)で、予約完了連絡とチケットが届きます。

まとめ

今回フライトフリーの旅を検討して初めて船旅をすることになりました。イメージで高い高いと思っていましたが、思ったよりもお得に行けてびっくり。これなら、飛行機よりも船旅を選択するハードルが低くなりますね。今回の記事がこれから旅をする方の参考になれば嬉しいです!

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