【フライトフリーの旅】飛行機を使わずにヘルシンキからパリまで行ってみた!

フライトフリーの旅

日に日に切迫感が増している環境問題。もともと海外旅行が好きでしたので、飛行機のCO2排出量が大きいことを知ってがっかり。旅をしないのが一番環境負荷がかからないですが、人生の楽しみである旅を諦めるのも残念です。

そこで決行を決めたのはフライトフリーの旅。飛行機に乗る頻度を減らすことで、環境負荷を出来るだけ減らしながら、旅を楽しもうという欲張りな計画です。

このブログでは旅の行程、かかった時間や費用など、詳細を書いていきます。初めての経験なので色々失敗もありましたが、そんなことも含めて共有していきます。私たちの経験と失敗を糧に、皆さんはより良い旅をしてください…!そして、フライトフリーの旅を今よりももっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。

旅の概要

旅は東京から出発。東京=ヘルシンキ間は飛行機で、ヘルシンキ=パリ間はフライトフリーで旅をします。

戦争がなければ日本から海路&陸路での旅も考えられたでしょうが、2023年8月時点で戦争は続いており、何とも悲しい状況です。早く終息することを心から祈っています。

ヘルシンキ=パリ間は同じヨーロッパではありますが、飛行機を使わずに船と鉄道で旅をすると、それだけで2日かかるほどの大移動です。私たちはせっかくなので乗継地であるスウェーデン、デンマーク、ドイツに立ち寄り、観光もしてきました。

旅の条件

今回の私たちの旅の条件は以下のとおり。予算は、ヘルシンキ出発からパリ到着までの交通費と宿泊費の合算金額としています。食事代や観光費、出発地(ヘルシンキ)と到着地(パリ)の宿泊費は含めません。

●ヘルシンキからパリまで飛行機を使わずに旅をする
●旅行者は2人
●予算は2人で800€(2023年8月時点1ユーロ=160円換算で約128,000円)
●旅の途中でスウェーデン(ストックホルム)、デンマーク(コペンハーゲン)、ドイツ(ケルン)を観光する

途中で観光も組み込んだので、移動費+@の予算設定になっていますが、最低限の宿泊と移動のみであればこの半分ほどの予算で可能だったでしょう。

実際にかかった費用の内訳は、「ヘルシンキからパリまでのフライトフリーの旅にかかった費用」のセクションに記載しています。

ヘルシンキからパリまでフライトフリーの旅:詳細ルート

ヘルシンキからパリにフェリーを経由して行く方法は、ストックホルム(スウェーデン)から南下する方法と、タリン(エストニア)から南下する方法があります。

今回のヘルシンキへの旅では、ストックホルムやコペンハーゲンなどの北欧の町を見て回りたかったので、ヘルシンキからストックホルムへフェリーで移動し、そこから南下しました。

実際に旅した詳細ルートは以下の通り。

ヘルシンキからパリまでフライトフリーの旅
詳細ルート
  • Day 1
    出発地
    ヘルシンキ(フィンランド)

    17:00 ヘルシンキ発【フェリー(Tallink Silja Line)で移動】
    (宿泊:船内泊)

  • Day 2

    ストックホルム(スウェーデン)

    10:00 ストックホルム着
    (宿泊:ホテル泊)

  • Day 3

    (宿泊:ホテル泊)

  • Day 4

    (宿泊:ホテル泊)

  • Day 5
    ストックホルム(スウェーデン)→コペンハーゲン(デンマーク)

    7:20 ストックホルム発【鉄道で移動】
    12:25 コペンハーゲン着
    (宿泊:ホテル泊)

  • Day 6
    到着地
    コペンハーゲン(デンマーク)→ハンブルグ(ドイツ)→ケルン(ドイツ)→パリ(フランス)

    7:26 コペンハーゲン発【鉄道で移動】
    12:05 ハンブルグ着
    12:45 ハンブルグ発【鉄道で移動】
    16:49 ケルン着
    18:43 ケルン発【鉄道で移動】
    22:05 パリ着

Day6は一日中移動で過酷な一日となりました。予約した段階では「何とかなるか」という気持ちでしたが、実際にやってみるとへっとへと。荷物が多すぎたせいで、ちょっとした移動でも修行しているかのような過酷さでした。別記事で詳しく書きますが、コペンハーゲンで荷物をなくしたり、ドイツやパリで荷物を置き忘れそうになったりと、疲労によるミスも続発。長距離鉄道旅では、身軽に旅するのが理想ですね。

ヘルシンキからパリまでフライトフリーの旅:かかった費用

概要詳細費用(2人)円換算(2人)円換算(1人)
ヘルシンキ市内移動費宿泊先→フェリー乗り場€6.2992496
ヘルシンキ→ストックホルム移動・宿泊【ヘルシンキ→ストックホルム】
フェリー
船内泊(1泊)・朝食なし
€10016,0008,000
ストックホルム市内移動72時間乗り放題パスSEK7009,5284,764
ストックホルム宿泊ホテル(3泊)・朝食込み€28745,92022,960
コペンハーゲン宿泊ホテル(1泊)・朝食なし€73.8111,8095,904.5
ヨーロッパ都市周遊パスユーレイルパス ※€168.426,94413,472
ストックホルム→コペンハーゲン移動【ストックホルム→コペンハーゲン】
鉄道(ユーレイルパス利用)
SEK1241,687843.5
コペンハーゲン→ハンブルグ→ケルン移動【コペンハーゲン→ハンブルグ】
鉄道(ユーレイルパス利用)
【ハンブルグ→ケルン】
鉄道(ユーレイルパス利用)
€36.165,7852,892.5
ケルン→パリ移動【ケルン→パリ】
鉄道(ユーレイルパス利用)
€6410,2405,120
パリ市内移動鉄道駅→宿泊先€4.2672336
合計129,57764,788.5
(日本円は2023年8月時点の概算)

※今回はヨーロッパ鉄道旅の強い味方「ユーレイルパス」を利用して旅をしました。ユーレイルパスの種類は複数ありますが、今回は「使用日数10日間、有効期間2ヵ月間、2等クラス」のパスを購入。購入金額(2人で€842、1人当たり€421)を使用日数(2日間)で割った金額を表に入力し、計算しています。

ヨーロッパでフライトフリーの旅をするときのポイント

実際にヨーロッパにおけるフライトフリー旅をしてみて、気をつけたいポイントや、お得に旅をするためのポイントをまとめました。

チケットは早めにネット予約!

チケットは直接駅でも購入することができますが、事前にネット予約した方が簡単で確実です。また、早めに予約するとお得に買えることが多いので、旅程が決まっているのであれば早めに予約することをおすすめします。

ユーレイルパスを利用する場合には、ユーレイルパスの画面から一括でネット予約をすることができる場合が多いです。できない場合には、各鉄道会社のウェブページへ個別にアクセスして予約する必要があります。

夜行列車の予約は特に早めに!

夜行列車は特に人気で、直前だと予約がとれない場合があります。私たちは当初夜行列車での旅を考えていましたが、2週間前にチェックしたときにはすでに満席。やむなく日中移動へと計画変更しました。夜行列車に乗りたい場合には特に早めに予約することをおすすめします。

ヨーロッパの鉄道旅はユーレイルパスがお得!

ヨーロッパを鉄道で旅する場合には、ユーレイルパスを検討してみると良いでしょう。ヨーロッパ鉄道の乗り放題パスのようなもので、1度パスを買ってしまえば後は原則、席の予約料だけで高速鉄道に乗ることができます。お得になるかどうかは旅の行程にもよりますが、特に長距離を移動したり、複数都市を訪問する予定がある場合には、積極的に検討すると良いと思います。

ユーレイルパスは1等車と2等車どっちがおすすめ?
ユーレイルパスは1等車(飛行機でいうビジネスクラス)と2等車(同エコノミークラス)の2種類のパスを選ぶことができます。値段はもちろん1等車の方が高いですが、差額はそれほど大きいわけではありません。
私たちは今回支出を抑えようと2等車のパスを購入しましたが、実際に予約を進めてみて、1等車にしておけばよかったと後悔。というのも、2等車は席が埋まりやすく、1等車よりも予約できる便に限りがあったからです。「1等車のパスを買っておけばこの電車に乗れたのに…!」というケースもあり、やむなく旅行日程を変えたこともありました。そんなこともあるので、長旅になればなるほど、1等車を購入しておいた方が旅程が組みやすく便利だと思います。
また、列車にもよりますが1等車にすると軽食や朝食が提供されたり、ラウンジを利用できたり、と嬉しいサービスがつく場合も。特に物価が高い北欧では、地味に嬉しいです。
そんなこんなで次にユーレイルパスで長旅をするなら1等車だなと個人的には思っています。

ヨーロッパのホテルは部屋単位の予約が多い!

ヨーロッパのホテルは部屋単位で料金が加算されることが多いので、1人よりも2人以上で旅行した方が1人あたりの費用が安く抑えられる可能性が高いです。もし1人旅でかつ予算を抑えたい場合には、ホテルはユースホステル、夜行列車は相部屋を利用するとぐっと支出が抑えられると思います。

まとめ

この記事では、「【フライトフリーの旅】飛行機を使わずにヘルシンキからパリまで行ってみた!」の旅の概要をまとめました。詳しい旅程やかかった費用など、なにか参考になる情報はあったでしょうか。フェリー乗船の様子や、旅の最中にやってしまったトラブルエピソードなども個別記事で書いていきますので、気になる方はそちらもどうぞ。

フライトフリーの旅は現状、飛行機を使った旅よりも高くなりがちです。環境配慮のために鉄道を利用したくても、費用面で選びにくくなっている面もあるのでは、とも感じています。近い将来、CO2排出量も費用換算されて、料金が決定されるようになると、より良いのではないかと思っています。

今回の旅では、フェリーと鉄道を利用しつつ、お得なパスなどを活用しながらなるべく費用を抑えて旅をしました。費用を抑えることで、環境に配慮した旅をもっと気軽に選択できる世の中になればいいなと思います。まぁ、それでも時間はやはりかかりますので、夜行便を上手に活用するのが本当は良いです。パリからヘルシンキまでの帰路は夜行列車の予約に成功しましたので、また別記事でまとめますね~。

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